岩月猛泰准教授

一人ひとりのコンディションからチームを整える
“声をかけるきっかけ”をつくるツール

ハワイ大学ヒロ校 岩月猛泰准教授

先生のご専門と、今回の関わりについて教えてください。

私はスポーツ心理学と運動学習を専門とし、「人がベストパフォーマンスを発揮するための心と環境」について研究してきました。

大学での教育・研究に加えて、宇宙関連プロジェクトや企業の取り組みに関わりながら、高いプレッシャー環境で働く人たちのメンタルパフォーマンス支援にも携わってきました。

そこで共通して見えてくるのは、能力の差以上に、「日々のコンディション」と「環境の整え方」が成果を左右するという事実です。

その視点から見て、Signalyにはどんな意味があると感じていますか。

スポーツの世界では、選手はコンディションシートやチェックリストを通じて、日々の疲労度や気分の変化を記録します。

小さな違和感を早めに捉え、ケガや燃え尽きを防ぐためです。

ビジネスの現場でも似たことが起きています。

  • 「最近しんどそうだな」と感じていても、忙しさに紛れてしまう
  • 声をかけるタイミングを逃し、そのまま不調や離職につながってしまう

こうした「もったいないすれ違い」を減らすには、変化に気づくための仕組みが必要です。

Signalyは、一人ひとりの状態を短時間のサーベイで捉え、チーム全体のコンディションを見える化するツールです。
私はこれを、企業における“チーム版コンディションシート”だと捉えています。

現場のマネジャーにとって、どのような助けになりますか。

マネジャーの皆さんはよく、「気になるメンバーはいるが、誰に・いつ・どんな切り口で声をかければいいか分からない」とおっしゃいます。

Signalyがあると、

  • チーム全体として、どの要素の状態が悪化・改善しているのか
  • 職種・階層ごとに「負荷」や「サポート」の偏りがないか
  • 今、どのテーマで対話を始めると良さそうか
が見えてきます。

ここで大事なのは、「数字の低い人を指導する」ことではありません。
「どこに困りごとやモヤモヤが隠れていそうか」
「チームとして、どこを整えたら働きやすくなりそうか」
を考えるきっかけとして使うことです。

Signalyは、マネジャーの「なんとなく気になる」という感覚を後押しし、一歩目の声かけをしやすくするツールだと感じています。

スポーツとビジネスのパフォーマンスには、どんな共通点がありますか。

大きく3つ挙げられます。

  • 努力だけではどうにもならない環境要因があること
  • 不調や離脱には、必ず小さな前兆があること
  • 前兆に気づき、対話につなげられるかどうかが分かれ目になること

Signalyは、まさにこの3つ目「気づく」と「話す」を支えるための土台になります。

導入にあたって、社内へどのように伝えると良いでしょうか。

おすすめしたいメッセージはシンプルです。

  • 「あなたを評価するためではなく、働きやすさを守るためのサーベイです」
  • 「数分で答えられる設問に、率直に答えてください」
  • 「結果は、現場と会社が一緒に見て、環境を良くするアクションに活かします」

そして何より大切なのは、「ツールを入れただけで、離職や不調が自動的に減るわけではない」と最初から共有しておくことです。

Signalyは、

  • 変化に気づく
  • 課題のありかを知る
  • 対話や改善の“テーマ”を見つける

ところまでを助けるツールです。
その先で実際に向き合い、チーム運営をより良くしていくのは、現場と会社の役割になります。

最後に、Signalyの導入を迷っている方へメッセージをお願いします。

もし今、

  • 退職面談で「もっと早く気づけなかったのか」と感じることが多い
  • マネジャーがメンバーを気にかけているのに、うまくキャッチアップできていない
  • 組織の成果と、メンバーの健康・メンタルの両立に悩んでいる

という状況であれば、Signalyはその「もどかしさ」を減らす現実的な一歩になると思います。

大きな改革ではなくても、「少し早くサインに気づける」「少し話題にしやすくなる」だけで、救える人・防げる離職は確実に増えます。